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2019.08.24 転職ノウハウ

法務の仕事は「つまらない」?転職時のポイント

法務の仕事は「つまらない」?転職時のポイント

法務は「仕事がつまらない」のか?

法務が「つまらない」仕事かどうかは、企業と本人の相性次第

「法務」という仕事に対するイメージは様々ですが、人によっては「細かいことばかりやっていてつまらなそう」という印象もあるようです。それは本当でしょうか?

実際には、法務の仕事内容は、企業によって大きく異なるようです。というのも、法務という職種は仕事内容を他社と比較しづらく、仕事のノウハウがブラックボックス化されやすいのです。自社の法務部の当たり前が、他社では非常識とされてしまうことも。

「つまらない」法務への転職を回避しよう

もしあなたが法務に対して「つまらない」という印象を持っているならば、「つまらない」仕事になってしまいそうな会社を事前に見極めて、回避する必要があります。

この記事では、法務の仕事が「つまらない」となってしまった2人のケースを紹介します。自分が面白いと思える法務職に就けるよう、お役立てください。

「仕事の工夫ができない」からつまらなくなってしまった法務

仕事を頑張ったら「余計なことするな」と言われた法務Aさんのケース

最初のケースは、自発性を発揮してどんどん新規提案をしていったのに、なかなか聞き入れてもらえなかったという残念なパターンです。

Aさんは、とある金融機関に法務として入社した弁護士でした。金融系ということで安定しており、給与も良かったのですが、Aさんはそこに甘んじず、「こういうビジネスをしたらいいのでは」「ここは改善を図る余地があるのでは」と、気鋭の弁護士らしく、意欲的に新規提案をしていきました。

しかし、Aさんが入った会社は予想以上に旧弊が強く、新しいことをしようとしても「余計なことはしなくていい」と取り下げられるばかり。Aさんは「このままだと、自分の良さが失われてしまうのでは…」と不安を抱えるようになってしまいました。

「つまらない」法務を避けるために、給与以外のことも確かめておこう

Aさんが入った会社は、どうも想像以上に古いやり方を重視する社風であり、それを見逃したのがミスマッチの原因だったようです。

たしかに安定性や待遇面は優れていましたが、それにしても「退屈な仕事」をするはめになるのは、思っている以上に大変なことです。わかりやすい給与面だけにとらわれず、「生き生きと働けそうな業務か」という点についても、考えることが重要です。

 固めの業界でも、企業によって新しい仕事を求められるケースがある

なお、このケースでは金融系の例を出しましたが、ひとくちに金融と言っても、逆にどんどん新しい仕事を求められる環境もあります。

たとえば「FinTech」を推進している企業。「FinTech」とは、送金サービス、仮想通貨、資産運用、クラウドファンディングなど、テクノロジーを使って金融サービスをIT化していこうという潮流のこと。新しいサービスが求められる会社であれば、あなたの独創性が評価される可能性が高まると考えられます。

「やたら細かい点にこだわる」だけでつまらなかった法務失敗談

細かい文言統一ばかりでつまらなかった法務Bさんのケース

過去に、とある法務部で働いていたBさんの職場では、契約書の審査が主な業務でした。

その会社では細かい文言に厳しく、法的効果には影響を及ぼさない、文章上の「てにをは」を直すことばかりに注力していました。ただし、上司や他の法務の方も同じ様に仕事をしていましたので、当時は特に疑問に思いませんでした。

ビジネス的な内容まで踏み込む法務部へ転職

しかし、その後転職して入った現在の会社では、仕事のやり方がまるで違いました。

その法務部では、単に契約書の文言だけを見るのではなく、その契約がなされたビジネス的な背景、クライアントの情報、営業マンがしてきた交渉の経緯などを踏まえ、ビジネス的な落としどころまでをも意識した適切な契約書にすることが求められたのです。

法務という職種は、仕事のやり方がブラックボックス化されやすい

Bさんは転職することで、初めて前の職場の「旧態依然ぶり」を知りました。もちろん文言統一も重要ですが、前の職場では、より重要であるビジネス的な観点が抜け落ちていたことに気付いたのです。

法務という職種は、仕事のやり方を他の環境と比較しづらいため、ブラックボックス化されやすいと言えるでしょう。ですから、うっかり自分に合わない環境に入っても気づきづらいわけです。

逆質問で何を大事にしている法務部なのかを見極めよう

やたら文言統一だけにこだわるなど、「つまらない」法務になってしまうことを避けるためには、逆質問が効果的です。

 

逆質問の例:

「契約書を見るときに重視している観点は?」

→ ビジネス的な背景や、これまでの営業のやり取りしてきた経緯など、内容面まで踏み込んでいる場合は、意欲的な仕事ができる可能性が高いと考えられます。逆に、文言や体裁など、細かい部分ばかり出てきたら、入社後もそうした業務がメインになると言えるでしょう。

まとめ:逆質問で、自分に合った職場を見極める

逆質問などで、自分に合った業務ができる企業を見分けよう

ここまで見たように、面接の場で「契約審査で大事な観点は何か?」を逆質問したり、給与面以外の仕事内容を確認したりすることで、法務転職において、望まない職場をある程度回避することができます。

「法務」という職種の将来を考えた時、AI化されやすい体裁面よりも、人間にしかできないビジネス面からのレビューができたほうが良いと考えられます。ご自身に合った企業とマッチできるよう、事前の見極めをしていきましょう!

 

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