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2019.12.11 転職ノウハウ

法務転職、志望動機に何を書くべき?

法務転職、志望動機に何を書くべき?

法務転職における志望動機の重要性

ポテンシャル採用かキャリア採用かで志望動機の重要性が変わる

法務転職を検討・実行されている方は、いつも履歴書の「志望動機」をどのように書いていますか?具体的な事実である「経歴」「職歴」と比べて、「志望動機」は書き方が難しい…という方も多いのではないでしょうか。

では、法務職の選考において、志望動機はどれほど重視されるのでしょうか?一般的に、ポテンシャル採用の度合いが高いほど志望動機が重視され、経験・スキルに着目したキャリア採用の度合いが高まるほど、志望動機の比重が下がる傾向があります。

最後の最後で、志望動機が選考結果を左右するケースも

とはいえ、企業側から見れば、ポテンシャル採用であってもキャリア採用であっても、「志望度の高い人を取りたい」ということに変わりはありません。どんなに能力が高くても、志望度の低い応募者だと、そもそも内定を辞退したり、入社後短期に離職するリスクがあるためです。そのため、キャリア採用においても、最後の最後で、候補者の志望度の高低を比較して、採用を決定するケースも珍しくありません。

この記事では、よくある志望動機のNG例を見ながら、「志望度が高い」と思ってもらえるような志望動機の書き方のポイントをご紹介します。

 

よくあるNG志望動機

NG例① 事業内容に当事者意識を持っていない

法務職は、とかく専門性の高いポジションというイメージがあるためでしょうか。「法律知識を活かし、法務面からサポートします」といった表現をよく見かけます。しかし、これは1つ目のNG例です。いったいどこに問題があるのでしょうか?

志望動機で最も重要なのは、「事業内容に対する理解と意欲」です。そういう意味で、先程の志望動機には以下のような問題があります。

「法律知識を活かし」→その企業の法務で必要な法律知識を持っているかは、志望時点ではわかりません。「本当に企業法務での業務内容を理解しているのか?」と思われてしまいます。

「法務面からサポートします」→あくまで第三者としてサポートするかのような印象を受けます。その企業の事業に当事者意識を持っているのか疑われてしまいます。

他のNG例として、企業理念ばかりに触れているケースも挙げられます。もちろん、最低限は企業理念触れていても問題ないですが、あまりに企業理念の一点押しになってしまうと、全体的に幼い印象となり、具体的な事業内容を理解しているのか疑われてしまいます。

NG例② すぐ転職してしまいそう

特に、意識の高い人にありがちなのが、「○○のような経験ができそうだと考え」「スキルアップしていきたい」といった表現です。これが2つ目のNG例。一見意欲的に成長してくれそうな志望動機にも見えますが、どんな問題があるのでしょうか?

「○○のような経験ができそうだと考え」→仕事とは、あくまで会社全体の利益のために割り振られるものであって、社員の成長のために仕事が存在するわけではありません。あまり自分の希望ばかりを押してしまうと、会社に対する貢献度が疑われる可能性があります。

「スキルアップしていきたい」→転職を匂わせる表現です。法務職は、事業活動の中で、会社のリスクをコントロールする最後の砦ともなる業務です。そのため企業としてもしっかりと職務を全うしてくれるプロを求めています。むしろ昨今は、多少経験や知見が足りなくとも、長期にわたり粘り強く業務に向き合える方のほうが、採用されやすい傾向にあります。

NG例③ 文章力が低い

契約書の審査業務など、法務として働く上では論理的で正しい文章を書く力が求められます。志望動機においても、内容だけでなく国語力まで評価対象になっていると心得ましょう。

まずは「論理的な文章」になっていないNG例を紹介します。
文章の論理構造がしっかりしていない
(例示や箇条書きにおいて、各文がきちんとした並列関係になっていない など)
●文章の締め方が全部同じ
(例:~と考えます。~と考えます。)
●主語と述語がマッチしてない
(特に、一文が長い場合など)

次に、「正しい内容」になっていないNG例を紹介します。
「したり」を単独で用いている
(正しくは、2個以上のセットで用いる)
●「ですます調」と「である調」の混在
(転職活動においては「ですます調」が望ましい)
●職務経歴書や履歴書の日付が古いままで変わっていない
(過去に作成した時のままになっている)
●誕生日を迎えたのに年齢が上がっていない
(同じ書類を使いまわしている場合に起こりやすい)

このような誤りに気づくには、「音読」することがおすすめです。一読して違和感ない文章でも、声に出して読んでみると、意外としっくりこないことがあるものです。

また、Wordを使って文書を作成している場合は、校閲機能により、誤っている箇所に波線が表示されます。このアラートを頼りにして修正することも有効だと言えるでしょう。

 

まとめ:採用目線に立った志望動機を書こう

法務であっても、積極的に事業に関与する姿勢が求められる

採用目線から見て欲しい人材とは、「法律のプロフェッショナル」というよりも「一緒に事業を伸ばしてくれる人」だと言えます。この点を意識して、事業内容を理解し、当事者意識を持った志望動機を作成していきましょう。

もちろん、内容面だけでなく形式面も重要です。法務として働く以上、正しい文章を書けることは必須能力。志望動機はそのアピールの場にもなっていることを意識してください。

とはいえ、志望動機なんて普段なかなか考えないことですよね。自分一人で書くことにこだわらず、周囲にアドバイスをもらうことも効果的だと言えます。経験者の力も借りながら、上手に転職活動を進めてみてくださいね。

 

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